ベトナムの魚料理

はじめに

日本では海老やカニといった海産物は高価な価格で販売されていますが、ベトナムは様々な魚介が豊富な国なのでこれらの食材を安価で食することができるのです。

そこで今回はそんなベトナムの様々な魚料理について御紹介します。

ベトナムでは川魚(淡水魚)から海水魚、海老、カニ、貝など様々な種類の魚介を食します。

淡水魚ではコイ、ハクレン、ナマズ、雷魚、ウナギ、ティラピアなどが食され、海水魚ではボラ、ミルクフィッシュ、ハタ、ニシン、カタクチイワシ、エソ、ムロアジ、サバ、ハガツオ、太刀魚など実に多くの種類を調理に利用します。

また、淡水魚は養殖のものが多く、海水魚の方が天然のものが多いということもあまり知られてはいません。

さらに淡水産のタニシやカエルなども水生の生き物として食されるようです。

ベトナムでは肉よりも魚の方が多く食べられていると言われています。

それは水田を作る際に灌漑用水路に魚が住みつくからです。この米と魚という主食の組みあわせは米文化の栽培方法などの中から自然に生まれたものであり、ベトナムをはじめとした東南アジアの基本的な栄養摂取方法となっています。

ベトナムの代表的淡水魚料理

ベトナムのハノイの名物料理なのがチャーカーです。これは雷魚と呼ばれる淡水魚をターメリック、米麹などの調味料で漬けた後、揚げて食すものです。

それ以外にも淡水魚の料理ではカータイ・トウン・チェンスーというものがあります。これはエレファントフィッシュ(象耳魚)という魚の身を揚げ、香草とライスペーパーに包み、チリソース、ヌックマムなどの調味料をつけて食べるものです。

他にも川魚料理としては、カーコートという土鍋の煮込み料理があり、味は醤油風味でカラメル、ニョクマムなどの調味料が使われています。

このように淡水魚はベトナムの人にとって身近な食材なのです。

ベトナムの貝料理

ベトナムでは貝を使用した料理もよく食べられるようです。例えばゲウ・ラン・メーという料理がありますが、これはハマグリに似た貝をレモングラスとお酒で蒸した料理となります。

レモングラスの香りが爽やかなこの食べ物は屋台から高級店まで幅広くメニューとして広まっています。

また、こちらは川の貝と言えるかもしれませんが、タニシもベトナムではよく食べられる食材です。オック・ハップ・トゥック・バックという料理はタニシの漢方蒸しです。大きめのタニシをショウガ、レモングラス、赤唐辛子、クコの実などと一緒に蒸して調理します。

他にもあるベトナムの魚料理

ベトナムには上記の他にも様々な魚料理があります。例えば日本では高級魚であるクエを丸ごと一匹蒸し煮にしたものや、器にココナッツジュースを入れて海老を蒸した料理、ボラや雷魚が入ったスープ、日本のさつま揚げにも似ている魚のすり身揚げなど、とてもバリエーション豊富な魚料理が揃っています。

まとめ

いかがでしたか?ベトナムには淡水魚から海水魚、貝、甲殻類などの魚介まで様々な海や川の恵みが揃っています。
ベトナムに行った際はぜひ自分好みの魚介料理を見つけてみてください。日本とは違う味が発見できるかもしれません。